最近、久喜市が開催する久喜マラソンのハーフマラソン中止が検討される発表がされたそうです。
新市長による財政健全化の策として人件費などに多額予算が投じられているのでそれを圧縮することが目的のようです。
ただ、事業内訳は協賛割合が大きく、市の金銭的な負担は小さく、投じた予算以上の経済効果は出ているという話もあるそうです。そうした背景から、丁寧な説明があれば無くす理由は特にないと思うのですが、トップの判断が大きいというところでしょうか?
ハーフマラソンを減らした結果
岡山県笠岡市にある「べいふぁーむマラソン」という長く続く大会があります。その大会参加者数推移ですが。
第23回(中止前): 約2,239人
第28回(2025年): 約1,600人
第29回(2026年2月8日開催): 886人
コロナ禍以前は2300人近い参加者が参加していました。コロナ以前の結果に戻そうと25年開催時点で1600人と約7割まで回復していましたが、笠岡市自体の財政状況の問題からハーフマラソンを中止し、10kmまでのコンパクトな大会に変更した結果がこれです。
前年比で見れば半分ですが、最盛期を考えると40%近くまで激減しています。
距離の長さがもたらす恩恵
それなりのランナーであればわかると思いますが、わざわざ旅してまで10km以下の距離を楽しむために走りに行くというのはよっぽど季節的な問題がない限りは選択しないと思います。笠岡市のべいふぁーむマラソンは3月です。シーズンの最終盤で10kmを描くのはおそらく地元愛のある方や、地域のエントリー層の方ではないかと思います。
おそらく、市外参加者は大きく減退したのではないかと思います。スポーツツーリズムとしての価値は減退し、市内の健康増進事業としての役割を担う大会になってしまったのだと思います。
予算の健全化が目的であり、地域の活性化やスポーツツーリズムのマーケット活性化を目指すことが視野にないのなら、そもそも公道を使う理由があるのか?実際、笠岡市には公園施設が大きくあるし、10km程度ならコンパクトな運営が可能なので予算だけ取るならもっと削減が可能です。でも、おそらく参加者はより減るでしょうね。
やはり距離がもたらす経済効果による恩恵は確実にあり、非現実的に取り組む姿勢は重要だと思います。
力になれる形がある
1:距離を短くするなら開催時期をオフシーズンに寄せる
2:周回でもいいから距離を伸ばしてみる
この二つは取り組んでみる価値があるのではないかと思っています。広島市で開催されていたひろしま平和マラソンも10kmと大変短い距離でしたが、予算上の都合や駐車場不足などの課題から開催を中止したのだと思うのですが、もし周回でもいいからハーフマラソンを実現できたら価値は大きく跳ね上がったのではないかと思っています。
時代に即した形で調整し、コースは変更できないまでも低コストでもしっかり盛り上げるような企画や広報を取り組むことはできる。期待していただける工夫と努力が必要なんだと思います。そういう意味では行政が従来の姿勢ではなにも変えれないため、民間のリソースを活用することも意識した課題に向き合うために手を取る姿勢が必要でもあるのかなっと感じています。